熊本城の桜はまだだった

熊本組合は「二十日会」という名称で毎月20日に市場を開催しているけれど、今日は臨時市会。
「臨時市会を行います。多数のご参加をお待ち申し上げます。
依頼主から頼まれまして、4名で出かけて整理して、全体の約半分の良質な本ばかりを選びました。2トントラック2台分、大きなクロネコヤマトの函に154函、重さからすれば4トンを超える量です。約6000冊の本を午前中に整理して、午後から全て入札にかけます。
本の内容ですが、人文系の本です。理工学系統の本はありません。ネット向きの本ばかりです。高い本といっても一万円以上で売る本はありません。全集もほとんどありません。文庫・新書もありません。この20年から30年の間に出版された本ばかりで戦前の古い本はありません。エロ本やマンガ本もありません。小説もほとんどありません。郷土史は少しありますが、福岡や大分が多く市町村史はありません。蔵印や書込みもみあたりませんでした。全て綺麗な本です。倉庫に積み上げていますので、一冊一冊リストをつくる作業ができませんが、私共、古本屋が好む本ばかりです。ネット販売や即売会を中心に営業されている業者の方々には、ご満足いただける本ばかりです。
是非、熊本の臨時市会にご来会下さい。」
まるで悲鳴のように連日送りつけられた勧誘メールの効果あってか、会場は鹿児島・大分・長崎・福岡・広島からの業者で満席。そのうえ、今はもう全国でも珍しくなった回し入札ということもあり、久しぶりに、会場内の雰囲気から相場を推し量りながら入札するワクワク感が味わえた。思えば、10年くらい前まではどこの市でも毎回こんな賑わいだったのに。