どっこい生きている

今回の即売会は気分が楽だ。
会場のJR香椎駅からほんの百メートルの店で約15年、その前の香椎宮前店の時代も加えると二十年以上、この地区で商売した。原点というかふるさとというか。空気に慣れている。
今日も私よりかなり年上のおじさんが、
「この頃は古本屋も少なくなって寂しうなったなあ。以前すぐそこに、ともしび?とかいう古本屋があったが、あんた知っちょるかね?」
知っちょるもなんも、私がその古本屋ですがな、“あしび”です。
「おおおお、そうやそうや、あんたやあんたや。まだ生きちょったか」
ご心配いただいて?ありがたいことです。