午後8時になると、見知らぬお兄さんが無言でシャッターを閉め始めた。あわてて10人ばかりのお客さんに「すみません閉店しますので」と謝ってまわる。ビルの係員が開店閉店を取り仕切るとは聞いていたけれど、いきなりとは思わなかった。「声かけてくれればいいのに」と言っても返事もしない。お互い顔も知らない同士、こんな時には「お疲れさまです」とか「シャッター閉めます」とか一声かけてから作業するもんじゃないだろうか。こんな考えは古いのだろうか。