隣付き合い

夕刻、二人のおじさんがカミサンを訪ねてきた。
「オクサン、なかなかお考えがしっかりしていらっしゃるので」
町内会の仕事をやれという。それもどうやら町内会長!らしい。
この一年間我が家が組長当番で、その打ち上げにカミサンが出席したけれど、その酒席でいったいどういう演説ぶったんだか。組長手当を貰いにいっただけのはずなのに。
「お隣の町内でも、昨年から女性の会長さんなんですよね」
面倒なことは全部女に押し付けてしまおうという魂胆みえみえ。まあ私も人のことは言えないけれど。
カミサンは泊りもある仕事で、とてもやれないだろう。ここは時間に融通のきく古本屋の出番ではあるか。もちろん会長なんぞは願い下げ。下積みの下積みでお願いしたい。