今年前半期最大の懸案、昨年から半年も胸につっかえていた姪っこの結婚式、いざ本番になると、意外や意外、楽しくないこともなかった。一番の驚きは、十数年ぶりに見る姪姉妹が、子ども時代の評判通り、そのまま“美人姉妹”に成長していたことで、これにはかなり驚いた。子ども時代の可愛さなんて、大人になれば、「あれはいったいなんだったの?」というのがほとんどだけれど。
山笠で有名な櫛田神社での結婚式は、会場がなんと本殿前、賽銭箱の裏の吹きっさらし。屋根はあるけれど三方壁なしで、参拝客から丸見え。「なんだなんだ、結婚式やってるよ」周り中から写真撮られまくり、葉っぱのようなものを入れた花瓶のようなもの(神さまゴメンナサイ名前知りません)は強風で飛んでいき、お参りの鈴は嫌がらせのようにガラガラと鳴り続け、神主さんの声は周りがうるさすぎて聞こえない。なんだか退屈しない式ではありました。寒かった。
場所を移した披露宴会場は、まるで“風と共に去りぬ”を思わせるような豪華版。スタッフがワラワラと集まってきて花嫁を囲み記念写真など撮り始めるので、おかしいなと思ったら、姪はこの会場の契約社員で、みんな同僚なのでありました。「予約が空いている日に入れてもらったの」だとか。披露宴は完全に友人が主体。親族などは会場端っこまったく関係なしの、それはそれでスッキリとしたやり方でありました。
おしゃれした女の子(それもたくさん)は、見ているだけでも楽しい、なんてことを言うと、あまりにもオジサン過ぎるか。