古本アウトレット

隣県のご同業の閉店整理。
集まったのは近隣5県から30名くらいだったか。
雨が降らなくてよかった。
通常の市のように“振り”や“置き”ができれば、皆慣れているのでスンナリいくのだけれど、市場開催には、たとえ臨時でも警察(公安委員会)の許可がいる。家賃とのからみで、倉庫整理はまったなし、なにしろ毎日福澤諭吉が飛んでいく。警察の許可を待ってはいられない。そんなわけで、市場ではなく、あくまで買い手とお店の直接取引というかたちをとったため、競りの落札と同時にお金を払うという少々せせこましいやり方になった。
棚二本づつくらいを入り口から競っていく。店は百坪もあるのに、ぎっしり詰まった本と、大勢のむさくるしいオッサンたちでほとんど酸欠状態。
全部持って帰る必要はない、必要なものだけ抜いてよろしい、とはいっても、いざとなるとケチケチ根性がはたらいてあれもこれも、たった二口買っただけなのに、車半分にもなってしまった。
他店の整理に立ち会うたびに、膨大な本の山に圧倒され、「普段から整理して、いらない本は処分して、後の迷惑にならないようにしなければ」と思う。とは思うのだけれど。