出前注文

買取依頼フォームからメールが来る。書名一冊と希望価格は千円。もちろんこれは、一冊千円で買い取ってほしいというわけではなくて、「日本の古本屋」で見つけた本の注文だった。
「今日明日にも欲しい。すぐ買いたい」とのコメント付きなので、発送ついでに届けることにする。なにしろご住所は我が家と郵便局とのちょうど真ん中くらいで、車で5分。娘さんから受け取るよう頼まれたらしいお母さんは、どことなく警戒気味。古本をわざわざ配達してもらうなんて、まったく想定外といったところなんだろう。