金喰い車

朝、セルフのスタンドでガソリン2,000円分(大奮発!)を入れていると、オッサン店員が近寄ってきて「お客さんお客さん、このタイヤやばいですぜ」と言う。
「もう持たない。バーンといきますな。今日かな明日かな」
このオッサン、半年前にも同じ言葉で、前輪二本買わされたのだった。
「あの時ちゃんと言うとけばよかったなあ。ほら」
名刺を取り出して、左後輪のひび割れに差し込むとスッと入ってしまう。
「ありゃこりゃダメや。すぐに取り替えんとエライことになりますばい」
前回は11,500円だったのに、今回は13,500円。なんだ二千円も値上げかよ。
外したタイヤを確かめると、ゴムの内層と外層がほとんど分離、素手でもバラバラに出来そうなくらい弾力もなくなっていた。よくぞ無事だったものだ。