久しぶりにレーザーディスクなど

玄関先に用意していた本は一箱程度だったけれど、「こんなのもいいですかねえ」恐る恐るといった感じで奥の部屋からどんどん出してくるのは、たくさんのLDやビデオ。
ご主人が亡くなって、ご長男家族と一緒に暮らすことになった。
「心配してくれるのはいいんですけどね、私は名古屋なんかにはホントは行きたくないとですよ」
70過ぎて新しい土地へ行くのは、それは不安だろう。
「息子ができるだけ荷物を減らしてこい、というもんだから大変」
重いセット箱もいただくことになった。店で踏み台に使えるだろう。
LDプレーヤーもこんがらがった配線をなんとか解きほぐして。
箱詰め搬出作業中も、ずっとおしゃべりのお相手。
「あなたはご両親お元気なんでしょう?」
「いえ、もう二人とも亡くなりました。兄貴までも早々と」
なんてことを言ったのは正直すぎた。ウソでも「元気すぎて困ったもんです」くらい言っとけばよかった。