スティーヴン・キングのような

今朝の濃霧はすごかった。山中でなら、パーティー仲間も見失うようなそんな猛烈なガスに包まれるのも珍しいことではないけれど、まさかこんな町中で。
駐車場から出ようとすると、すべて真っ白。右見て左見て右見て左見ても、車も人もさっぱりわからない。音も霧に包まれて、モヤモヤが渦巻いているばかり。エイヤっと勢いで飛び出す。海の中道大橋の対岸がない。橋が中空に浮いている。ここは黄河揚子江か。人工島の、いつもはのしかかってくるような42階建てアイランドタワーマンションも、影さえ見えない。はるか福岡ドーム、福岡タワー方向は、どこが海やら陸地やら。寂しい怪獣の咆哮が聞こえてきそう。
運転手諸君、こんな日は、いくら明るくてもライトを灯けた方がいいと思います。見えやせんがな。