大雪山大量遭難 合掌

こんな遭難、防げたとも思うし、起きるべくして起きたとも思える。
以前、南アルプスですれ違ったグループがあまりに傍若無人なので、リーダーらしき人に「ちょっとは注意したらどうですか」と苦情を言ったことがある。なにしろ福岡の、私もよく利用する山の店が募集したツアーグループだった。同郷としていささか恥ずかしい。
若い店員さん(?)は、「いやあ、なにしろお客さんなので」ということで、なにも言わない。言えない。あれでは、いざという時のリーダーシップはとてもとれないだろう。
今回のパーティーのメンバー構成はどうなっていたのか。お客様と雇われガイドたちの力関係は。リーダーは誰だったのか。そもそもリーダーが決まっていたのか。風雨の中を、なぜ山小屋を出発したのか。一人が倒れた後、なぜパーティーを分けたのか。落伍者を出しながら、なぜ無謀な前進を続けたのか。ぜひ知りたい。せっかくテントも持っていたのに。生還者の服装・装備も、たっぷりお金がかかっているようなのに。
多分この遭難は、業務上過失致死事件として捜査されるだろう。また、中高年登山者がどうのこうのと言われるだろう。なんだか哀しい。