考古学関係約1700冊

一度の売却冊数としては今までで一番多いんじゃないだろうか。
売ったと言うよりも譲ったと言った方が正確かもしれない。
数日前、一括売却の申込みがあったけれど、予算を聞くととてもこれは商売にはならない。大卒二年目のお若い研究者で、無理からぬところもあるけれど、なにしろこちとらも古本屋、売った買ったで喰わなきゃならない。その金額ではとてもとても。むげにお断りするのもなんなので、「全部ではなく、必要な分だけ、予算内で抜いてもかまいませんよ」とお答えすると、「いや、この機会を逃したら後悔しそうなので」少し時間をくれとのこと。メールのやり取りで、このお客さん、なんと私と同じ本籍地で、現在その隣町、弟と同じ町に住んでいるのだった。その郷土の後輩が「勉強したいのでどうぞよろしく」と言っている。これはもう泣くしかないです。お互い大幅に歩み寄り、話がまとまったのは昨夜なのに、今朝の八時前にはもう店のシャッターを叩いている。片道二時間もかかるのに。「早すぎて、すみません」そうか、そんなにこの本たちが欲しいのか。そうか、そうか。
材木屋のオジサンから借りてきたという軽トラの荷台に満載、シートをかけ、助手席にまで詰め込んでヨタヨタと。どうにか全部積めました。よかったよかった。