聖職

午前中、でんちかの残りを運び出す。19箱。終り。
帰り着いて、荷物を下ろす元気がない。朝から何も食べていない。さすがに腹がへった。
ずっと前から徐々に悪化していた歯が数日前からいよいよピンチ。
「歯なんか死ぬまでどうにか持てばいいんだ」とうそぶいていたけれど、死ぬまで持たせるには、やはりお医者のお世話になるしかないか。今朝はもうメザシさえ噛めないという危機的状態になってしまった。歯医者には行きたくないけれど、しかしこれではなんとも致し方ない。電話をすると奇跡的に一時間後の予約がとれた。逃げ所はない、あきらめよう。
「悪い所から順番にやっていってね、痛くなくなったら終わり、と」
先生、鼻唄うたっている。
一日中、人の口を覗いて、何がそんなに楽しいんだか。
いや、人の口弄くるのが好きというより、人助けが好きなのかもしれないな。そうだとしたら、見上げたもんです。