でんちか当番を交代して地上に出ると、まるで初夏のような陽気で、クーラーを入れようかどうしようか迷いながら20分、城南区別府。空家の二階に文庫や新書がざっと500冊くらいある。2−30年前の一般的な小説や読み物がほとんど。ホコリにまみれ陽にヤケて、手に取るとカバーも干からびてカサカサしている。忘れられたまま10年は経っているか。家と同様、本も人の手を離れると死んでしまうのだな。