またまたイタズラ

早朝五時半、けたたましいベルが鳴る。こんな時間に目覚ましかけたかいな。枕元の時計は違う。台所でもない。なにしろ時間にルーズな人間だから、わが家に他には時計はないはずだ。音が大きすぎてどこでなっているのやら。店に下りてもわからない。窓から顔を突き出すと、また隣りのアパートの火災報知器だった。別に煙も出てはいないし、人も出てこない。10部屋の住人が全員留守ということもないだろうに、よくこの騒音に平気なことだ。5分我慢する。そして10分。そろそろ限界か。また様子を伺うと、通りがかりの中年男性が携帯電話で消防に通報していた。感謝。
間もなく消防車がやってきて、ベルを止めただけですぐに帰ってしまった。
そのうち本当の火事にも反応しなくなってしまいそうで、ちょっと怖い。