ご近所付き合い

カミサンがいないと回覧板さえどうしたものやらわからない。電話で教えてもらって、二軒隣り、古家解体中の重機の間をすり抜けると、なるほどバカ犬が吠えている。その横、まるで納屋の入り口のような汚れた木の引き戸の前、放り出したような大根の山の上に置いてきたけれど、あの家ほんとに人が住んでいるのだろうか。