未来映像

朝一番にテレビ来たる。
店でメールチェック中、なにやら騒がしくなり「お、来たか」と切りのいいところで中断、二階に上がるともうほとんどセットは終了。若人二人なかなか手際がよろしい。さて、さっそく電源を入れてみる。しかし肝心のデジタル放送が写らない。電波強度60以上にセットしろと画面は命令しているのに、20当たりをフラフラして時折亡霊のごとき人物が揺れている。これはどうしたものか。
テレビ裏で配線をいじくっている先輩格のお兄さんが、
「どうやらこれがああなってこれとそれをじゃましているようだ。あれとそれを抜いてこちらからあちらにパスしたらうまくいくかもしれないけど、あれやこれやが使えなくなるです。どうします?」
など訳のわからんことを言う。どうせレーザーディスクなんぞもう5年も見てやしない。
「とにかくテレビが見えるようにしてよ。テレビテレビ」
お兄さんがまたちょこちょこと裏に細工したら、電波強度91、見事に写りました。
なるほどね、これがデジタルハイビジョンというやつですか。
噂通り、これはもうアナログには戻れませんね。
無理してフルスペックにしといてよかった。