お葬式・法要

勇を鼓して田舎へ帰る。(“勇を鼓して”こんな使い方でいいのだろうか。日本語間違っていないか)片道2時間半。途中の峠道には雪のかけらもなかった。
定刻の13時にお寺に集まった三十数人、知っている顔は5、6人。なにしろ亡くなった叔母も喪主である従兄弟も、故郷離れて40年。私も35年。「えーっと、この人誰だったかいな?」手探りの会話がかみ合わず、まどろっこしいったらない。時制がいったりきたり。
従兄弟を産んですぐに結核を患い、長い療養中に夫を亡くし、退院後、兄である私の父を頼り、5市合併前の小倉市や、田舎に戻ってからも共に貧しい時代を過ごし、家族も同様の叔母でした。同い年の従兄弟もまた。
「ようやく、父と母が一緒の墓に入れます。ほっとしました」50年振りだものなあ。