お叱り

前払いをお願いしたお客さまから、痛烈なお返事をいただく。


「・・・年寄りには代金前払いでなければという最近の(古)書店商法には腹が立ちます。昔は、本を購う人間が代金を支払わないなどとする観念はありませんでした。それで、その旧世代人の習慣に基づき、今後とも前払いを要求する古書店とおつきあいするつもりはありません。今後の御連絡御無用です。・・・」


基本的にはまったくおっしゃる通りで。私も当初は「本を購う人間が代金を支払わない」など夢にも思わず、注文いただくたび即座に発送していたのですが・・・。気がつくと代金滞納数知れず、支払いのお願いに費やすエネルギーときたら、売上げと全く釣り合わない。詐欺で神奈川県警から被害調書を取られたり、その親と示談書を交わし減刑嘆願書に署名して送ったらそれっきりナシのつぶて。電話口で「もう払った。お前ちゃんと管理できてんのか!」など怒鳴られ「受領書を送ってください」とお願いしたら「そんなもの取っとくわけネエだろうが、バカヤロー」通信販売では居直られたらどうしようもない。数千円のことでまさか片っ端から裁判というわけにもいかない。さすがに「こりゃもうたまらん」前払いに切り替えたのは何年前だったか。それ以来、わがこころ平穏です。払ってもらえなきゃ、送らなければいいだけのはなし。
以前は、前払いの苦情があるたび、上のような弁解のメールを送っておりましたが、もういいや。