安くてどうも

美術全集。古本屋なら誰でも「ああ、あれだろ」という例の全32巻です。今でも3セットあるはずなのに、また増やしてどうするよ。
問い合わせがあった時は「ン千円でしかいただけません。定価は高いんですから、バザーに提供するか、知人にでもお譲りになった方がムダ(?)になりませんよ」とお答えして納得していただいているのですが、今回は一週間経ってから「ン千円でかまわない」引き取ってくれとのこと。婉曲に断ったつもりだったんですがねえ。古本屋は買いが命、「いらない」とはっきり言うのは勇気がいるのです。
この十年売れた記憶がありません。しかたがないバラして売るか。以前の売価二千円が、千五百円になり千円になり八百円になりついには五百円か。しかしあんな大きな重い本、安さが購買意欲に結びつくものだろうか?二冊買ったら腕が抜けそう。