久方ぶりの九州大市

明日の九州大市の出品準備で、今日は一日中本の整理。二本目の通路を塞いでいた中文書をほぼ全部括って80本。4本の通路全部すいすい歩けるようになった。3年振りだ。気持がいい。
15年位前にも(うろ覚え)九州全体の大市をやったことがある。最初は全連(全国古書籍商組合連合会)大市としてスタートしたはずが運営方針を巡って大揉め、実行委員会は分裂して九州大市に格下げになってしまった。
反省会もケンカ別れになって九協(九州古書籍商協議会)も解散、もう生きているうちには九州全体の大市などやれないだろうと思っていたけれど、この十数年の状況変化は凄まじい。店売りはほとんど壊滅、ネット売りの老若がどんどん組合に加入して、はかたの市場の担い手は一新されてしまった。他の組合の面子はそれほど変わっていないのに、今回九州大市開催までこぎつけたということは、ネックはやっぱり福岡だったんだな。反省しようね、古株の福岡組合員諸君。
明日の売り上げ目標は、前回実績の百分の一!らしい。このささやかな目標をなんとかクリアして、閉会後の懇親会ではうまい酒を飲みたいものだけれど。

仕事始め

2011年3月11日に圧し掛かられているような今年の年明け。
おめでとうを言う気にもなれません。
カミさんも娘もいない一人正月。
お笑いも歌番組も封印。
紅白歌合戦も見ませんでした。
ワイン飲みながら一人ボンヤリしていると夜が長い。
テレビからではなく、遠くから聞こえる微かな生の除夜の鐘。
ちょっと涙が出ました。
まさかナウシカの世界が現実のものになるとは・・・・
数年後、十年後、数十年後。
なんだか想像するのも恐ろしい。
今日の午後、ようやくコタツの引きこもりから脱しました。
といっても注文品を探しに一階に下りただけ。
明日は2012年初めての発送、初めての外出です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
少しでも希望の持てる年になりますように。

今年最後の(?)買い取りと年末年始

英米文学評論など4箱。半分は原書。
玄関先から背振山系を仰ぎ見る絶好のロケーションだった。
ああ、山懐で暮らしたい。
営業予定の問い合わせがありますが、予定などありません。
店を閉めて以来、仕事という感覚がどんどん薄れていって、毎日好きな本をひねくり回して遊んでいるだけのような気がする。
明日も発送、飛び込み依頼があれば買い取りにだって行きまっせ。
でも元旦だけは勘弁してくださいね(^^;;多分酔っ払ってる。
カミさんと娘は明日から島根の実家に行くので、正月は一人ぼっち。
遥か昔の勤め人時代、三年続けて大晦日元旦の泊り勤務やったけど、それ以来だなあ一人正月。
明日はおでんを大量に作ってそれだけで食いつなぐつもり。
はたして、三が日を生き延びることができるだろうか?
今年も年賀状出しません。すみません。

マネーボール見ましたアジアシリーズ負けました

映画の初っ端、主力選手が三人も流出してしまう。笑う。まるでこのオフのホークスじゃないですか。和田・杉内・川崎・ホールトン。しかしその先が違うな。アスレチックスのGMビリー・ビーンはデータ解析を駆使、他球団のGMと駆け引き、意表を突く補強をして貧乏球団なりのやり方を目指すんだけど、ホークスはまたメジャーの大砲とるそうな。ブンブン丸はいらんがな。つないで走って引っ掻き回す野球の方が面白い。
ブラッド・ピットかっこよすぎて、実在のビリー・ビーン見た人はガッカリするんじゃないだろうか。それとも本物もあんなにかっこいいの?日本のGMは、何する人なの?という感じだけど、メジャーのそれは資金から人事から球団の一切を仕切っているわけだ。偉いんだ。勉強になりました(笑)

アジアシリーズの決勝、残念ながら韓国に負けちゃったけど、今年はこんな時期まで野球を楽しめて選手に感謝。初回いきなり韓国選手が負傷退場してしまったので、ホークスも誰かケガしやしないかとハラハラした。全員無事でなによりでした。

大盛況特選市

今日は荷物が多いらしい。早目に行って荷下ろしを済ませようと会場の神社会館に8時到着したものの、入り口はトラックが横付けのまま、大量のダンボール箱が山積みになって入れやしない。
はて?一日間違えたのか?明日が市だったのか?
聞けば、元大学教授の一口と閉店処分の二口が集中して昨日は人手が足りず大混乱、仕分けも満足に終わらないまま今日を迎えたらしい。
とにかく場所を作らなければどうしようもない。次々到着するご同業みな自分の荷物は後回しにして、溢れかえった本の山と大格闘。バケツリレーのように手渡しで、今日特別に借りた二階の二部屋、一階メイン会場、ブルーシートを敷いたテラスにまで、ほとんどバラ撒くような気分。しかしあの惨状が小一時間でなんとか様になるんだから、人海戦術というやつはたいしたもんだ。
十数年前まではいつもこうだったな。同人とお客というような他人行儀はなく、大市となれば何も言われなくとも皆早朝集合、荷下ろしも引き合わせも会場作りも全員でやったものだった。
久しぶりに大騒ぎして気分が高揚、14点台車二台分落としてしまった。在庫整理のためできるだけ買わないようにしているんだけど、まあ今日はいいか。

雨の中二件

昨日は即売会当番の帰り、百道浜の超豪華マンションへ伺ったけど収穫なし。まあ、ブックオフの残りものに期待する方が甘すぎるというもので。
今日は二件。
古賀市は教育関係の全集二セット。
このお堅い全集がどうやって売れるのやら、とんとイメージがわかない。恐る恐る買取金額を申し上げると、
「エッ、そんなに高いんですか?」
どうやら数店から断られていたらしい。
百科辞典など絶対ダメらしいんで、せっせと燃やしたんですよ」
二件目のお客さま宅への車中、「ひょっとしたら皮肉だったかな?」とも思う。「エッ、そんなに安いの?」という方が普通の反応のような気がする。
東区、マンションの三階。玄関先まで出してくれているのは助かるけど、箱がめちゃくちゃ大きい!多分電化製品用だと思われる1×2×1mくらいの箱に、文庫も本も雑誌も大小かまわず放り込んでいる。多分、箱は動かさず、部屋中片付けながら遠くから投げ込んだに違いない。
「箱のまま持っていっていいですよ」と仰るけど、こんなもの持ち上げられるわけがない。持っていった箱に詰め替えると、なんと8箱になった!
投げ込みの傷みで、半分はそのまま廃棄ということになりそう。本自体はどれも保存状態良好なのにもったいない。もう少し、本を優しく扱っていただければうれしいです。

BOOKUOKA2011

即売会遅番当番で会場に行くと、ブックオカ(10/20〜11/20)のパンフレットが届いていました。A5判64頁。素敵な小冊子で、お客さんも気になる様子。「どうぞお持ちください」こちらから声をかけると、「え、いいんですか」喜んで持っていきました。残り十数部。早い者勝ちですよ〜。

本屋、古本屋、出版社のエッセイや、2011年回顧書店員座談会や、上野英信さんの息子朱さんの小文や、ブックブックセンダイメンバーの絵日記(?)や、元九大文学部長中野三敏先生の聞書「和本のすゝめ」や、福岡の書店員&あの作家が選んだ「文庫本激オシ一冊」や、期間中イベント紹介や、けやき通りぷらりいマップ等々。